2018.05.21
韓国 全州~丹陽~仁川
今度の韓国旅行は、どこか地方に行ってみよう!と、ソウル市内をめぐるだけの旅とはひと味違った韓国巡りに出かけてきました。
韓国の地方都市といえば釜山や済州島が有名ですが、今回最初に訪れたところは、ソウルから南へ下った全州(チョンジュ)市です。韓国伝統家屋が立ち並ぶ全州韓屋村で知られる、韓国でも人気の観光スポットになっています。ここではチマチョゴリなどの韓服を着て昔ながらの風景のなかを散策できるのも見どころのひとつで、さっそく私も韓服体験ができました。到着した日が週末だったこともあり、韓屋村は色とりどりの韓服を着た人々でにぎわっていました。この全州韓屋村には殿洞聖堂というキリスト教の美しい聖堂もあり、カラフルな韓服と韓屋の屋根瓦、そして厳かな西洋建築が並んでいたのがとても印象的でした。
次に訪れたのは、韓国の中東部にある丹陽(タニャン)郡です。
『韓国の桂林』とも呼ばれる「丹陽八景」と、韓国仏教天台宗の総本山・救仁寺で知られています。今回はこの救仁寺(クインサ)を訪ねてきました。
小白山救仁寺と書かれた最初の門をくぐり、途中いくつもの荘厳な建物が並ぶなかを大祖師殿まで上っていきます。「ちょっと歩くよ」とは聞いていたのですが、ちょっとどころじゃない急勾配!息も苦しい坂道でしたが、立ち並ぶ建物の装飾の美しさには目を引くものがありました。途中、同じお寺詣でのアジョッシ(おじさん)に、「毎日30分運動して体力つけなさい」と元気づけられ(?)ながら、大祖師殿へ到着。
そこからの眺めは新緑の緑も美しく、息の上がった心と体を穏やかにしてくれました。
そして最後はソウルにもどり、仁川(インチョン)へ。とはいっても空港ではなく、中華街です。韓国に中華街?と意外な気もしましたが、朝鮮時代末の仁川港の開港をきっかけに発展し、今の仁川中華街(仁川チャイナタウン)となっているそうです。
『中華街』と書かれた大門に(よく見ると『韓中門』とある門も!)、漢字の看板が連なる通り。三国志の名場面を描いた壁画通りもあります。また、仁川港を臨む高台の公園にはマッカーサー将軍の銅像が建っていました。そのそばで遠くの仁川港を眺めていると、まるで横浜にいるような錯覚を覚えました。どちらも外国との接点となった場所だなぁとその時はぼんやり思ったのでした。
単純にソウルではない韓国を体験しようと始めた旅でしたが、振り返ってみると全州、仁川と、異文化との合流点を訪ねる旅でもあった気がします。
次は仁川チャイナタウンの隣にある旧日本人街を訪ねて、異文化としての日本を見てみたいと思いました。そしてまた体力をつけて、救仁寺も訪ねてみたいと思います。
( K )