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韓国の桜と世界遺産

2018.04.09

韓国 慶州~水原

桜の原産地は韓国?!という噂を聞いて、どれどれ見に行ってみるかと思い3泊4日の花見ツアーに参加しました。
開花予想日よりも前の出発だったので、あまり期待はしていなかったのですが、咲いてました!これでもかという数の桜並木(慶州には20万本!)。でも、沖縄のピンクの桜を見慣れているせいか、真っ白で造花のように見えてしまい少し物足りなさも感じました。

花見のついでに世界遺産も3か所見学しました。
1か所目は、安東河回村(アンドンハフェマウル)です。典型的な両班(ヤンバン)(王朝時代の支配階級)の家屋(瓦葺きや藁葺き)が戦禍を逃れて残っており、韓国時代劇の世界に入り込んだ気分にさせてくれます。 120余りの家に約290人が実際に住んでいるらしく、建物の中に入ることはできませんでしたが、ある民家の小部屋をこっそり覗いてみるとハルモニ(おばあちゃん)たちが花札に興じていました。近くにスーパーも見当たらない、こんな不便なところで彼女たちはどうやって生活しているのだろうか?とちょっと心配になりました。

韓国の桜と世界遺産

2か所目は海印寺(ヘインサ)です。13世紀、モンゴルの侵略が続いていた高麗で、国を守りたいという願いを込めて建てられました。そこには、経典が刻まれた8万枚もの版木(木版印刷用の刻板)が納められました。版木は3年間海水につけ乾燥させ漆を塗ったもので、誤字脱字が無くすべて均一で精密に彫られているそうです。600年以上もの間、ひとつの版木も失うことなく保管されている奇跡に、韓国の人たちの信仰心の強さを感じました。

3か所目は水原華城(スウォンファソン)です。1796年に完成しましたが、遷都の直前、国王正祖(イ・サン)が病死してしまい城郭だけを残し幻の首都となりました。広々とした土地に見渡す限りの城郭(周囲5.7km、高さ4~6m)をはりめぐらせた美しい景観です。東の城郭の一部を散策しましたが、莫大な費用と労力をかけたことが一目でわかります。

韓国の桜と世界遺産

あと、世界遺産ではないですが、馬耳山(マイサン)という山にある石塔を見に行きました。100年ほど前、李甲童(イ・カプドン)という人が、馬の耳のような形の山のふもとに120基ほど作ったそうです(現在は80基)。接着剤も使わずたた石を積んでいるだけなのに、長い間崩れずに残っているという事で、パワースポットのような場所で、多くの登山者が訪れていました。特に中年女性が多く、韓国のおばちゃんたちは元気だなぁと感心しました。
盛りだくさんのツアーでしたが、移動時間が長くて、見学の時間が短かったのが残念でした。次は個人旅行で訪れたいと思いました。

( F )