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久々の海外

2024.10.07

イギリス・フランス

今回長期休暇を取得してイギリスを中心にフランスまで旅行しました。自分自身14年ぶりの海外で非常に不安でしたが、その14年前に滞在していたイギリスが今回の目的地であったため、その記憶を辿ればなんとかなるんではないかと思い、ツアーではなく自力で行くことにしました。
旅行の流れとしては、ロンドン郊外観光5泊6日→フランス観光3泊4日→ロンドン市内観光6泊7日という日程で組みました。

 東京からイギリスのロンドンまではANAの直行便を利用して12時間半で着くところ、ロシアウクライナ問題により今はロシアを回避して飛行しています。そのため15時間程度もかかり、ANA最長路線の成田-メキシコ間の約14時間を上回る最長フライトとなってしまっています。
 飛行ルートは図の通り、往路はグリーンランドを経由してロシアの北を通るルート、帰路はトルコや中国を経由したロシアの南を通るルートでした。往路ではグリーンランドを経由したため氷で覆われた大地、帰路はゴビ砂漠やタクラマカン砂漠を鑑賞することができ、なかなか退屈しないフライトになりました。


飛行ルート


 イギリスではロンドンを中心に昔ながらの田園風景が残るコッツウォルズ地方、ソールズベリーにある世界遺産ストーンヘンジ、お風呂の語源となりイギリス唯一の温泉地である世界遺産の街バースなどを観光しました。いずれもアクセスが不便な場所にあるため現地ツアーを使いました。

 ロンドン市内は有名どころのビッグベンやロンドン塔はもちろんのこと、約20か所の観光地へ行くこととしたため、1日最低3か所は回る計算で動き回りました。いずれも主要施設の入場料が含まれたロンドンパスを購入し、予約を取りながら巡ったためスムーズに回ることができましたが、どこに行っても溢れかえった人混みに酔い、オーバーツーリズムを感じました。大英博物館などの博物館は基本無料なので近くを通った時に行こうと思っていましたが、毎日大混雑なので予約をしないと入れない状態でした。行く前に気づけてよかったです。何事も事前に調べることは今の時代大切です。

 有名どころの観光地とは別に、14年前に見つけた穴場も再度訪れました。名前はゴールダーズ・ヒル・パークという公園でロンドン市内のはずれにあります。きれいに整備された公園ですが、どこに行っても人が溢れているロンドン市内とは思えないくらい、人がまばらで治安がいい場所です。また中には小さな動物園もどきがあったり、植物に飲み込まれそうな建物があったりと素晴らしいフォトジェニックな場所です。

 旅行後半には、「千と千尋の神隠し」のロンドン公演がたまたま行われていたため、そちらも鑑賞しました。この公演は日本人キャストがフル日本語で行うという異例な舞台となっており、場所もロンドンのど真ん中のど真ん中にあるロンドン・コロシアムという歴史ある劇場で行われました。キャストは日本でも有名な橋本環奈と上白石萌音が交互に主演を務めるもので、毎日超満員で開演されていましたが、どうにかチケットをゲットしました。

実際に鑑賞してみると想像以上の迫力で感動しましたが、なにより驚いたのが観客のほとんどがアジア人ではなく西欧人で、みんなわからない日本語を聞きながら、スクリーンに出る英語字幕を見て鑑賞していました。このような場所で舞台をする日本人もすごいと思うと同時に、さすが世界のジブリだなと思いました。


ロンドン郊外 訪問先

ロンドン市内 訪問先

ストーンヘンジ

ビッグベン

ゴールダーズ・ヒル・パーク

ロンドン市内の公園内を動き回るリス

フランスではメインをモンサンミッシェルとしたため、それ以外の目的地は決めませんでした。それでも予備日で凱旋門、エッフェル塔、ノートルダム大聖堂など主要な観光地は散策できました。

 ロンドンからパリまではユーロスターというドーバー海峡海底トンネルを通る国際高速列車に乗りました。着いてからのパリ北駅はパリの中でも治安が悪いとされている場所で、確かに駅周辺の人たちの雰囲気が悪かったため、急いで移動してホテルへ逃げ込みました。

 今回一番の目的であるモンサンミッシェルは今回の旅行で最もアクセスが悪い場所で、高速バスで5時間かかります。ローカルバスと電車を使えばもう少し早く着くそうですが、今回は安全策を取って現地ツアーを申し込みました。現地ツアーはロンドンの現地ツアーでも同じでしたが、少ない日本人観光客をターゲットにしたものがあり、非常に安全かつ、スケジュール通りに動いてくれるのでおすすめです(「みゅう」というツアー会社)。

 ツアーは日帰りのため、朝7時ごろ出発、到着が正午頃、自由時間が4時間程度、パリへ戻りつくのが夜9時ごろというもので、なかなかハードなものでした。モンサンミッシェルの自由時間4時間はやや足りないもので、若干駆け足で観光し、どうにか島内を散策できるものでした。

モンサンミッシェル

エッフェル塔



フランス観光後は、またユーロスターへ乗りハリーポッターで有名なロンドンのキングスクロス駅に到着です。往路も帰路も国を跨ぐ移動のため、出入国手続きがプラットホームで行われましたが、やり方がよくわからないまま、流れ作業のようにレーンに並び、前の人を真似したらうまくできました。というか日本人パスポートはテキトーな感じでした。

 久しぶりの海外で期待と緊張で胸いっぱいでしたが、なんとか回ることができました。やはり日本と比べたら治安は悪いですが、何か盗難されることなく帰ってくることができました。旅行に行った2024年5月はドル円もユーロ円も非常に高くなっており、物価も14年前と比較して上がっていたため、コスパの良いものはあまりありませんでした。どこにでもあるマクドナルドで食事した時もセットで一人2000円と驚きの価格でしたが、他の飲食店と比べると安い方で、スーパーマーケットと比較しても同じくらいの値段がかかりました。ただ高くておいしいならば我慢できるが、あんまりおいしくなく、品質も良くないです。

 日本に帰ってきてからは、食事や治安の良さを改めて実感させられました。実際日本でも物価高でモノの値段が上がっていますが、まだまだ海外に比べると安い方なんだなと思いました。また日本では少し高くても、その値段に見合うおいしくて良い品質のものが得られるので、とてもコスパが良いことを実感させられました。

この良い意味でも悪い意味でも覚えた感覚を日々忘れないようにして、日本で普通に暮らしていける幸せを嚙みしめていこうと思った旅行になりました。

( A )