2022.08.03
お茶の消費量が一番多い国はどこ?
パッと思い浮かべるのは、日本や中国などの緑茶を嗜む国、またはイギリスやインドといった紅茶を好む国ではないでしょうか。意外なことに、この答えは南米のパラグアイなのです。この国で飲まれるお茶はマテ茶と呼ばれる種類のお茶です。
2019年のランキングでは、1位:パラグアイ、2位:ウルグアイ:、3位:アルゼンチンで、いずれもマテ茶を愛飲する南米の国が上位を占めています。ちなみにパラグアイでは1人あたり年間4000杯以上のマテ茶が飲んでいるそうです。実に1日当たり10杯以上。ちょっと飲みすぎではないかとさえ思ってしまいます。
今回、そんなマテ茶を飲むための木製カップ(Guampa/グアンパ)を3D計測しました。この写真のカップは大量生産品の安価なものですが、現地では、ひょうたん、牛や鹿の角などに装飾を施した美しいカップがたくさんみられます。
また、マテ茶を飲むときには特殊なストロー(Bombilla/ボンビージャ)を使います。このストローの先端は丸く膨らんで、細かな穴がたくさん開いた形状をしています。茶こしがセットになったようなタイプで、カップに直接マテの茶葉を入れてお湯を注げば、そのまま飲むことができます。ただし、金属製なのでゆっくり飲んでも十中八九ヤケドしてしまうので、注意が必要です。ボンビージャの計測はまた改めて挑戦します。
使用機器:キーエンス製3Dスキャナ型三次元測定機VL-500
計測時間:20分
結 果:外面に巡る溝や滑らかな口縁部を精確に表示
底面外部の柾目も表現(点群)
底部外面にある穴(旋盤との固定用)は狭小で細長い形状のため不完全